トラックの種類~平ボディとは~
平ボディはトラックの歴史の中で最初に作られた車両で、ドライバー業界では「平車(ヒラシャ)」や「平(ヒラ)」などとも呼ばれています。
身近なところでは軽トラックが代表的ではありますが、使い勝手が非常に良いため軽自動車~大型自動車まで全ての車両において需要があり、幅広い場面で利用されているトラックです。
今回は平ボディの特徴についてご紹介します。
- ・平ボディの概要
- ・平ボディのメリット
- ・平ボディのデメリット
- ・まとめ
<目 次>
平ボディの概要
平ボディとは、荷台部分が平らな形状のトラックで、両サイドと後方の三方向が「アオリ」で囲まれているのが特徴です。
「アオリ」は荷物の落下防止の役割を果たす以外に、ゲートとして開閉が可能なため、トラックの左右および後方部のどこからでも積み込みや積み下ろしができる機能を備えています。
平ボディのメリット
平ボディの一番のメリットは汎用性の高さです。
バンボディや幌車のように箱で覆われていないため、高さや幅の制限内であれば形状や質を選ばずに様々な荷物を運ぶことができます。
また、積み込みや積み下ろしの際は「アオリ」を外せばフラットになるので、荷役作業を効率的に行うことができます。
例えば、幌車に入らない長物のパイプや木材、建設現場に輸送する建築資材や機械類など、様々なシーンで活用されています。
平ボディのデメリット
平ボディは荷台が覆われていないので、雨に弱いというデメリットがあります。雨や雪の際はシートをかけて覆うのが一般的ですが、シートの隙間や破れた部分から浸水して、荷物が濡れることがあります。
また、荷物の落下や荷崩れを起こしやすい形状のトラックであるため、対策をしっかりと行う必要があります。
「アオリ」を超えた荷物の場合は重量のバランスを考え、ロープやシートによる固定をきちんと行うことにより、荷物の転倒防止や落下防止を適切に行いましょう。
まとめ
平ボディは利便性が非常に高いため、建築現場や農作業を始め、様々なシーンで活躍しているトラックです。
ただし、幌車などのように上部が覆われていないので雨天対策や落下防止対策をしっかりと行う必要があります。
他の車種に比べて価格が比較的安く、効率的に荷物を運ぶことができるため、これからも多くの場面で活躍が期待されているトラックです。