トラックの種類~ウイングボディとは~
今回はトラックの中でも翼(=ウイング)をもったトラック、ウイングボディについてご紹介します。
平ボディやバンボディの欠点を補うために開発された車両で、効率的に大量の荷物を運ぶことができるため、運送業界で幅広く活躍しています。
ウイングボディの概要
ウイングボディとは、トラックの荷台の側面を上部に開き、開口した側面から荷物の積み込み積み下ろしを行うトラックの総称です。
側面と天井部分が一体となっており、開口した際の様子が翼を広げた状態に似ているため、ガルウイング車と呼ばれることもあります。
ウイングボディのメリット
積み込み積み下ろしの作業がとにかく効率的!
バンボディのように作業員が中に入って積み込み作業を行う必要がなく、フォークリフトを使って開閉した側面から荷物をそのまま隙間なく積み込むことができます。
重量物やパレットも手作業なしで簡単に積み込むことができるので、作業時間を大幅に短縮することができます。
ウイングボディのデメリット
ちょっとした出し入れが困難?!
基本的に荷物の出し入れは側面の開口部から行うので、出し入れの際は側面が開口できるための十分な高さや幅が必要となります。
例えば、引っ越しの荷下ろしを路肩で行う場合などはドアの開閉に必要なスペースを確保できないため、ウイングボディは不向きと言えます。
こんな使い方も?!
荷台部分をステージとして使用されているのを見たことありませんか?
ウイングボディは、野外イベントやコンサートなど期間限定で使用するステージに多く利用されています。
ステージ専用としてカスタマイズされた車両なので設営の手間がかからず、照明や音響をセットでレンタルすることもできるため、多くのイベントで使用されています。
ウイングボディは大量輸送に適しているため大型車両が多いですが、手積み手降ろしが少なく快適なため女性ドライバーも増えてきています。
運行中はウイングを広げることはないので滅多に翼を広げた姿を見ることはできませんが、ぜひ埠頭や倉庫に止まっているトラックを探してみてください。翼を広げた姿はなかなかカッコいいですよ♪